– POINT NO.39 / JOURNAL –
「続。生まれ変わる」
written by SUGIMURA 2020.08.03
台風、来ていますね。
先日、ニュースを見ていたら7月は台風が一つも来ていない。と言っていましたが
そのまま来なくていいのに。。。切に思います。
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生まれ変わったモノたちシリーズです。
さて、今日は前回に引き続き生まれ変わったモノたちシリーズ。
最近は、結構珍しいものを直すことも増えてきたので
ちょこちょことご紹介させて頂きます。
こんなこともやれるんだ。と頭の隅に入れておいて頂ければ嬉しいな。と。
「LEVITON(レビトン)」のソケット
一つ目は、アメリカの老舗電機部品メーカー「LEVITON(レビトン)」のソケット。
“スイッチをON-OFFしても灯りが点かない。”
という事でチェック。うん。導通なしの為、NG.
導通というのは電気が通れる道のこと。
この場合、
通常は中身(orソケット丸ごと)を新しい物(もちろん雰囲気を損なわない部品)に交換して終わるのだが、
今回はお客様の思い入れも強く、なるべく使える部品を使いたい。
というわけでバラバラに分解し、どこが悪いかな。の画。
たいてい、電気が通るものでスイッチ式のものは
・内部破損による不具合
・接点の溶損による接触不良
この辺りが原因。
今回は幸い内部破損がなかったので
接点部(写真の中の金属部分はほぼ全て)をチェック&磨き。
ちゃんと復活させました。
配線も悪くなっていたのでUPグレードして作業完了。
治ってよかった~(^^)
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ヴィンテージ自転車 Raleigh(ラレー)のTwenty
今日はもう一つ。
Raleigh(ラレー)のTwenty 1973年イギリス製という折り畳み自転車のフルレストア。
元々がこのような感じで、半世紀以上前の車両の中では状態良好。
しかし、今回のご依頼は
「雰囲気を残しつつ通常使いできるようにしてほしい。」との事。
オリジナル部品も残したいし、消耗品も新しく交換したい。
悩むところですよね。
しかしながら、タイヤやチューブをはじめとするゴム製品必須の自転車には
ゴムの劣化という宿命がついて回ります。
いくら昔の物は質が良いといっても半世紀前のゴムはバキバキになっていますから、
とりあえず交換しないといけません。
なるべくメーカーロゴなどが派手ではないものを探して装着。
外から見えない部分も全部分解・洗浄・給脂・調整を行い、乗り味も復活させます。
お店の前の油面交差点を背景に。
今秋から自転車のレストア費用改定を行う予定です。
現在、2か月待ちですが、ご予約だけでもお早目にどうぞ。