– POINT NO.39 / JOURNAL –
「ロゴから見る」
written by SUGIMURA 2020.07.20
お問合せの多いヴィンテージ自転車より。
このところお問い合わせも多くなってきた自転車。
中でも1940年代~1980年代なかばまでの車両がPoint No.39の得意分野です。
ブログも10年以上続けておりますが、Webサイトをリニューアルするたびに
過去の記事は消えてなくなってしまい、
私も話していないと忘れていってしまうので
たまにこういう場を借りてお話しさせて頂ければと思います。
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ロゴマークデザイン Peugeot(プジョー)
今日は題名にもある「ロゴ」のデザインから
おおよその年代が分かるメーカー「Peugeot(プジョー)」のことを少々。
もともとは矢を踏みしめる金色のライオンがリアルタッチで描かれたロゴマーク。
そこから徐々に姿を変えていき、
最近ではデジタルを通り越して液体金属のようになっています。
リンク / ※Forum Tonton Veloより画像をお借りしています。
https://forum.tontonvelo.com/download/file.php?id=217209&sid=a95d7002113aba76d9f49c60a6da2980&mode=view
今、お店にあるのはこのロゴ集の中にある
・1971年バッヂ
・1980年バッヂ
の車両が計3台ほど。
1980年の黒いライオンは1979年~1982年の約3年間の間作られていました。
(フランスとそのほかの国では販売の時間差ありますが、)
そしてなぜか黒いライオンはそれ以降出てこないのです。。。結構好きなのに。
「そこにあるこだわり」や「好きなもの」への探求。
プジョーに限らず、世界中の色々な自転車メーカーが1980年代後半より生産工場を
自国からアジアに移しています。
それにより我々一般人も手に入りやすい価格で自転車ブランドが手に入るようになったのですが
同時に作り方や塗装の仕方、細かい装飾など、「職人プライド」「メーカープライド」と呼べる部分が
そぎ落とされていき、時代は大量生産・大量消費の波に飲まれていきます。
とはいっても何度も人口爆発を繰り返し、経済発展を遂げた日本の
この大量生産時代にぬくぬくと育った自分は何も否定することは出来ませんし、
中には好きなデザインも多くあります。
しかし、よく聞く言葉ですが、
「良いタイヤを作るタイヤメーカーは長く続かない。」
いつの時代も物を販売する以上、追い求めても届かないジレンマと
いつかは向き合う事があるのかもしれませんが、それまでは自分も大いに
「そこにあるこだわり」や「好きなもの」を
追い求めようと思います。
最後につい最近、、
Peugeotのエンブレムが自宅のソファの上に落ちていました。
今夜もよく寝れそうです(^^)
それでは、また。。