こんにちは〜
ハンドメイドな家具屋ノックオンウッドです、、
本日は先日納めました弊社ブランド横浜家具のコロニアルカップボードSⅡ
の塗装直しのお話です。
このコロニアルシリーズは1970年デビューでしてもう半世紀ほど経っているオーク無垢材を指物で組み上げている100年なんて余裕でクリアできる
と思っている(ここ重要です(笑)質実剛健な家具たちです。
今回は相模原にお住いのユーザー様からのご依頼で、、最初お電話でご主人様からお問い合わせがあり自分が対応して、内容から修理金額をお伝えして
家内に伝えますが、やる事になると思いますのでと言い残されお電話は
そこで終了しました。その日の夕方奥様から電話がありご依頼されまして
後日ご自宅まで引き取りにお伺いました。

コロニアルカップボードSⅡ型
とても日当たりの良いお部屋に置かれたましたので、塗膜状態は
限度を超えてました、、それでも30年近く経ってますので十分持っている方です。基本表面の塗装(ラッカー仕上げ)がダメになっても本体骨格は
ほとんど問題がある事はなく、、玉縛り(ラッチです)や丁番に油をさす
ていどです、、この辺はどんなものでも一緒ですね。心地よく使うには
日頃のメンテがすごく効いてきますよ!!

コロニアルカップボードSⅡ型下台

コロニアルカップボードSⅡ型 上台

下台甲板のアップ
このコロニアルの塗装工程は約2日間かけて塗りあげると
ちょうど良い感じで、、基本工程は
木地研磨後-下着色-着色-剥がしぼかし-ウォッシュコート-目止め-シーラー-クリア(2度吹くことあり)-3分消しフラットです。工程の間には(着色、目止め後以外)必ずペーパーがけが入りますので12工程といった
ところです。ラッカーは油系が途中で挟めるのが特徴でウレタンにはできない部分があります、、そこは抑揚をつけたり、奥行き感を出したりとその家具に合わせた雰囲気作りに一役買った工程を追加することが可能で、塗師屋としてもそこは非常に面白いところです。
さて完成品を無事ご自宅にお届けしまして、、お写真をいただきました。
今回事前打ち合わせで多少濃いめにすると決めていたので、
着色と目止めで調整をしてあります、、色掛けだと(通常のメーカー
修理屋さんはこの方法)色が飛びやすいので自分はあまりやりませんね。
ユーザー様にはとても喜んでいただき、、現在日焼けを少しでも防ぐ
紫外線防止フィルムの施工のお見積りを依頼されてます!!
家具に限らず、長く使う上でのお仕事は多彩に承りますのでお気軽にご相談ん下さいね〜ではまた!!