古い時代の美術を美しいと思う気持ちは、現代にはじまったものではありません。
古代ローマやギリシャの美術を復興しようとする運動を「ルネサンス」と呼びます。
今日は近代に起きた「ルネサンス」時代のアイテムをご紹介致します。
今日ご紹介するのは、1800年代イギリスのジョージアンキャビネットです。(NX000021)
年代から、ジョージ3世の治世、アメリカ独立戦争後に作られた物だと思われます。
薄型で背が高く、ガラス扉に施された枠組みが魅力的なアイテムです。
枠はしっかりと縁取りがあり、丁寧に作られています。
鍵穴部分には白い木材で象嵌が施されています。
アンティーク家具は、左側の扉にストッパーがついていることが多いのですが、
こちらのアイテムは1900年代のアイテムと違い、非常にシンプルなストッパーがつけられております。
年代が古いことが、一目でわかります。
ジョージ3世の治世(1738~1820年)、ロココやバロック様式への反発からか、
中世におきた「ルネサンス」と同様の運動が起き、古代ローマ・ギリシャの様式が模範されるようになります。
このキャビネットにもその影響が現れており、
両サイドに古代ギリシャのドーリア式を思わせる柱のデザインが施されています。
キャビネットの上部の四角いデザインも、神殿の上部に施される装飾に似ています。
今日はこのキャビネットに、リプロダクションのソファ(LE27021704E)と
モダンのガラスのネストテーブル(NT00005860B)をあわせました。
時代を感じるアイテムを、ご自宅のコレクションに加えてみるのはいかがでしょうか。