
*お知らせ**
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・納品事例:OISEAU BLEU (オワゾブルー)@山形市
・「照明の購入前に知っておきたい。」説明ページ UPしています。
Point Noでは、ご購入頂いていない照明の修理も行っており
出来る出来ないは実際に現物を見て判断させて頂いています。
先日、Grasのスタンドライトの修理持ち込みがあり
有名なメーカーなので、物は知っていましたが修理は初めてで
尚且つ、何をやっても電気が点かないという事でした。
修理の条件として、見た目にかかわる部分は何も変えずに
中身は使えればいいという事に決まりました。
まずは、原因究明ですがコードはパイプの中を通る仕様の為
結線部分はなどはないので、ソケット内部に原因があると思い分解をして
中身の確認をします。
スワン式のソケットは、店頭での扱いはないですが今まで何度も修理をしている為
原因があった場合すぐにわかるのですが、接点部分の動きに問題がなく
導通がしていないので原因はスイッチに絞られました。
有名なメーカの為、図面なども見つかり現状を確認すると
スイッチ部分に無くてはならない物がなくなっています。
つまみ部分のパーツともう一つのパーツには小さな穴が開いていて
本来は、ここにピンが入り抜けない様になっているみたいです。
スイッチがちょうどOFFになっている状態で、ピンが折れてしまったので
何をやっても電気が流れない状態だったようです。
原因が分かれば、すぐに修理に取り掛かるといいたい所ですが
まず折れてしまうという事は、ピンが細く強度無い為に起きてしまうので
今後の使用を考え、穴を広げます。
この作業は非常に緊張しました。穴を広げすぎればピンが折れないが
つまみの棒が折れてしまう可能性があり、もう一つのパーツも強度が心配でしたので
ぎりぎりの2歩手前ぐらいのサイズまで広げています。
加工後、ほかの部分のチェックと今後の為にクリーニング、磨きを行います。
スワン式は、ねじ込みではなく山状になっているパーツがそれぞれの接点になっていて
その中にスプリングがり電球を取り付ける際に縮み電気が流れる仕組みになっています。
その為、スプリングの破損が多く、持ち込み修理でスワン式の場合の原因は
ほとんどがこの箇所です。
磨き前
磨き後
至る所に錆があり、触ると手に錆がついてしまう程でしたので
本体の磨き作業も行いました。
作業前と後では、まったく違い大分いい雰囲気になったと思います。
錆を落とした事で表面の凹凸が無くなり、触り心地もよくなって
角度を変える際など手に触れても安心です。
点灯チェックも問題なく完成です。
今後の事も考え、ソケットでのOn/Offではなくコードスイッチを
取り付けてそちらを使用する予定です。
修理出来るかどうかは作業をしてみないとわかりませんが
いつでも挑戦しますので、ダメ元でお持ち込みください。
それでは、今日はこの辺で。
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